使い終わった
ランドセルについて、
ランセル.netさんでご紹介されている記事です♪
使い終わった
ランドセルを破棄するのにお金がかかる……。まだまだ使えるのに、ちょっともったいないハナシだと思いませんか? 「6年間の思い出が詰まってるから……」捨てるのは忍びない、という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に是非ご紹介したいのが、
ランドセルをアフガニスタンやモンゴルに寄付する活動を行う、財団法人ジョイセフ「家族計画国際協力財団」です。
ジョイセフの国際協力推進グループ、アシスタント・プログラム・オフィサーの甲斐和歌子さんにお話をうかがいました。
Q:ジョイセフは、いつ発足したのですか?
A:ジョイセフはもともと、第2次世界大戦が終わった1945年、主に保健分野における戦後の復興支援団体として活動を始めました。
しかし、日本が高度経済成長期を迎えたころ、それまでの活動ノウハウを世界各地に活かすべく、1968年にジョイセフとして設立されました。
(詳細はジョイセフのウェブサイトをご覧ください
http://www.joicfp.or.jp/)
Q:主とした活動内容に、
ランドセルの寄付は入っていなかった?
A:そうなんです。ただ、それまでの活動に、医療キットの配布や放置自転車を海外に輸送して再利用する活動などを行っていました。つまり、流通のロジスティクスは持っていたのです。
Q:では、なぜ
ランドセルをアフガニスタンとモンゴルの子供たちに送ることになったのでしょう?
A:私たちが支援する国、
ランドセルの場合は主にアフガニスタンですが、かの地はイスラム教の国です。イスラム圏は男性が女性と接することが難しく、女性が適切な医療処置を受けるには、女性の医療スタッフが必要でした。そのため、ジョイセフではUMCA(アフガン医療連合)と協力して、以前から女性医療スタッフの育成に力を注いできました。
女性の医療スタッフを育成する……つまり、女性への教育支援も目的のひとつになってきた、というわけです。女性にも教育の機会が与えられないことには、復興もスタートしないと。
そこに、株式会社クラレさんから「使用済み
ランドセルの再利用について」お問い合わせをいただきました。
Q:ジョイセフさんでは、アフガニスタン以外の国々も支援してらっしゃいますが、なぜアフガニスタンに?
A:私たちが支援する国々、いずれからも高い要望があったのですが、なかでもアフガニスタンから高い要望を受けまして。
でも最初にお話をうかがったとき、「
ランドセルを配布して、需要はあるのか?」と懐疑的なところもありました。勉強道具をはこぶためのカバンですし、かの地の人々は困窮していますので、たとえば配る前にバザールで転売されてしまい、子供たちにいきわたらないのではないかと。
Q:アフガニスタンの国状を考えますと、おっしゃる通りの懸念もあったかと存じますが?
A:ジョイセフでは現地の方々と交渉を密にし、有力者による「シューラ(長老会議)」と協議して、
ランドセルをどこに、いくつ配るかを検討して配布しています。アフガニスタンの方々と交渉のすえ成立した活動、ともいえるかもしれません。
Q:日本からの
ランドセルの輸送コストなどは、どうまかなっていらっしゃるのですか?
A:日本からアフガニスタンへ
ランドセルを直接運ぶことはできないので、まずパキスタンへ船便で運びます。こちらは日本郵船さまにご協力いただいておりますし、検品はクラレさんやランドセル工業会さんにご協力いただいております。
コストがかかってしまうのは、日本での通関手続きと、パキスタンからアフガニスタンまでの陸送費用です。アフガニスタンは交易が盛んではないため、流通業者がすくないのです。
なので、
ランドセルを寄付していただく方々に、1個につき1800円の募金と、新しい学用品のご寄付をいただいております。こちらも懸念のひとつだったのですが、
ランドセルを寄付していただく方々には快く募金していただき、おかげさまで大きな反響を得ることができました。2002年にスタートしてから、毎年約6000個(06年は6750個)、コンテナで2個ぶん(パンパンになるくらいだという!)
ランドセルをアフガニスタンに送り続けています。
Q:ところで、アフガニスタンのほかに、モンゴルにも
ランドセルを送っているのはなぜでしょう?
A: 実は豚革でできた
ランドセルが、ご寄付いただいたなかに1割ほどありまして。
ご存知かもしれませんが、イスラム圏で豚革製品を使うことはできませんから、
ランドセルを送ることもかないません。
イスラム圏以外の国を模索したところ、モンゴルが浮上した、というわけです。こちらは2003年から、ご寄付いただいた
ランドセルを配布しておりす。
損傷が激しい
ランドセルなどについては、クラレさんが引き取ってくださいます。
Q:今後、
ランドセル配布の拡大などについての計画はございますか?
A:おっしゃるとおり、
ランドセルの配布を拡大したいのですが……コストの問題もございます。また、前年度に配布したところには、次の年にも新入生が入ってきますから、継続して
ランドセルを配布することも重要です。なので、現在は“現状維持”というところです。
Q:ちょっと嬉しい悲鳴、ですね(笑)。現地のお子さんの反応は、どうなんでしょうか?
A:アフガニスタンでは、既製品というものが珍しい。
服はお家で縫ったものを着て、草を編んだお人形などで遊んでいます。
ですから、日本から送られた
ランドセルを、子供たちは大変喜んでつかってくださっています。
お家では、まるで神棚にお供えするように、
ランドセルを大事に保管してらっしゃる方もいるそうですよ。
同封してくださる学用品にも興味津々。
ランドセルと学用品があることで、子供たちが積極的に学校へ通うようになったと聞いています。
Q:本来の目的が達成されたんですね。最後に、ジョイセフの
ランドセルに関する活動について、一言お願いいたします。
A:そうですね……日本の
ランドセルは6年間保障ですが、6年以上経っても十分使えます。それを使っていただけるなら、ぜひ使っていただきたい人がいますし、
ランドセルにも第2の人生を歩んでもらえたら、大変嬉しく思います。